QC検定の受験者数を考察してみる。
どうもこんにちは! MEiです。
QC検定ってどれくらいメジャーな資格なのでしょうか?
なんかQCって聞きなれない。工場とかでしか使えないマイナーな資格なのでは?と思う人多いのではないかと思います。
どうせ、資格の勉強をするならある程度メジャーな資格のほうがいいですよね。
メジャーな資格のほうが転職・昇進に優位に働くかもしれません。
本記事ではQC検定とほかの資格の受験者数に注目し、どれくらいメジャーな資格なのか、将来性があるのかについて考察したいと思います。
・QC検定受験者数
まず、QC検定ってどれくらいの受験者数の資格なのか考察したいと思います。
次の表は 各資格の受験者数を示したものです。
順位 | 資格名称 | 資格種別 | 受験者数【'18年/'17年】 | 合格率 |
1位 | 実用英語技能検定(英検) | 公的 | 3,660,146人 | - |
2位 | TOEIC L&R | 民間 | 2,456,000人 | - |
3位 | 日本語漢字能力検定(漢検) | 民間 | 2,219,990人 | 56.2% |
4位 | 日商簿記検定 | 公的 | 407,568人 | 35.3% |
5位 | 実用数学技能検定(数学検定) | 公的 | 360,169人 | 64.5% |
6位 | ファイナンシャルプランニング技能検定 | 国家 | 310,233人 | 36.9% |
7位 | 危険物取扱者試験 | 国家 | 269,710人 | 44.8% |
8位 | 銀行業務検定試験 | 民間 | 229,543人 | 36.0% |
9位 | 宅地建物取引士資格試験(宅建) | 国家 | 213,993人 | 15.6% |
10位 | 電気工事士試験 | 国家 | 200,064人 | 37.9% |
11位 | マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS) | 民間 | 約190,000人 | - |
12位 | TOEIC Bridge | 民間 | 165,000人 | - |
13位 | 秘書検定 | 民間 | 144,349人 | 54.9% |
14位 | 証券外務員資格試験 | 民間 | 128,977人 | 53.2% |
15位 | 品質管理検定(QC検定) | 民間 | 113,470人 | 49.5% |
16位 | 基本情報技術者試験(FE) | 国家 | 111,381人 | 25.6% |
17位 | 商業経済検定 | 民間 | 99,712人 | 56.5% |
18位 | ITパスポート試験 | 国家 | 95,187人 | 51.7% |
19位 | 介護福祉士国家試験 | 国家 | 92,654人 | 70.8% |
20位 | 運行管理者試験(貨物・旅客) | 国家 | 85,887人 | 34.3% |
21位 | ICTプロフィシエンシー検定(P検) | 民間 | 約78,000人 | 33.0% |
22位 | 建築施工管理技術検定 | 国家 | 68,666人 | 17.0% |
23位 | 登録販売者試験 | 公的 | 65,436人 | 41.3% |
24位 | 看護師国家試験 | 国家 | 64,488人 | 91.0% |
25位 | 応用情報技術者試験(AP) | 国家 | 64,367人 | 23.1% |
26位 | 土木施工管理技術検定 | 国家 | 63,614人 | 33.4% |
27位 | 保育士試験 | 国家 | 62,555人 | 21.6% |
28位 | 消防設備士試験 | 国家 | 54,378人 | 35.3% |
29位 | 電気主任技術者試験 | 国家 | 52,919人 | 8.3% |
30位 | 簿記能力検定 | 民間 | 49,625人 | 57.6% |
※QC検定は2018年度の総受験者数
なんと堂々の15位。
結構マイナーな資格と思いきや、全資格のうち15位とはかなりメジャーな資格の部類に入るのではないでしょうか?
さすがに1位 英検、2位 TOEICと比較すると受験者数は遠く及びませんが、看護師不足、保育士不足が叫ばれている中で、24位 看護師国家試験 27位保育士試験よりは上なのはちょっと驚きです。
QC検定は年2回行われる試験なので、上記表は試験2回分の合計ですね。ざっくり1回 55000人といったところです。
・QC検定 受験者数の推移
続いて QC検定の受験者数の推移を見てみます。
QC検定は、2005年からスタートした比較的新しい資格で、受験者数が順調に伸びている資格ですね。
1級・2級の受験者数の伸びはここ数年は鈍化していますので、QC検定3級の増加がQC検定の受験者数の伸びを牽引しているといったところでしょうか?
3級の受験者数のが増加している要因としては、おそらく製造業において、業種問わず、QC検定の受験が奨励されているためと思われます。
ちなみに私の工場では、技術・品質管理以外でも人事・総務・製造作業者すべて従業員の受験が奨励されています。
技術・品質管理系の従業員は2級以上 それ以外の方は3級以上を奨励されています。
QC検定の第1歩として3級の受験者数が多いのではと推測しています。
ちなみに、2019年 9月の試験の受験者数は、62262人と順調に増えています。
・QC検定の累計合格者数
つづいて今までの累計合格者数のデータです。
1級:3199人
2級:80573人
3級:326230人
4級:174212人
合計(584214人)
と現在までに58万人程度のの合格者がいることがわかります。
それにしてもQC検定 1級合格者数 累計 3199人。
改めてみると希少性が高いですね。
そこそこメジャーな資格のわりに、非常に所持者が少ないのではないでしょうか?
・日本の製造業の従事者
では、QC検定のメインターゲットである製造業の従事者って日本にどれくらいの人がいるのでしょうか?
産業別就業者数(男女計、就業者数計=6,724万人、2019年平均)
1063万人(2019年 現在)となっています。
日本は技術立国、言葉通りに製造業に従事する人が最も多い結果となっています。
ちょっと強引に、この製造業従事者のすべてにQC検定が奨励されていると仮定すると、
QC検定合格者累計が約58万人 全製造業従事者の約5.5%が所持している計算となります。
まだまだ、少ないと感じるのは私だけでしょうか?
毎年、入社員がいることと、退職者がいることを考えると、まだまだ伸びしろはあるように思います。
・まとめ
・QC検定の受験者数は全資格の15位で年間113,470人受けているメジャーな資格
・これまでの累計合格者は約58万人と製造業従事者の約5.5%が所持している。
・QC検定1級合格者は累計3199人と資格の知名度のわりに希少性が高い。
・QC検定の受験は今後も伸びていくことが予想される。